ご家族とともに過ごした、最期までの大切な時間
今回ご紹介するのは、「できる限り自宅で過ごしたい」というご本人の想いを大切にされながら、ご家族様がお仕事の間のみ当施設をご利用されていた方です。
病院退院時は、元々の好き嫌いと病気の悪化に伴い、栄養補助食品しか口にできない状態でした。それでも週末になると必ずご自宅へ戻り、ご家族様と過ごされる生活を、1年以上続けておられました。
ご家族様がお迎えに来られるたびに見せてくださった、満面の笑みが今も印象に残っています。
当施設では、ご家族様が思い立ったときに、いつでも面会していただける環境を大切にしています。
また、日々のご様子についても、できる限りこまめにお伝えし、ご家族様が安心して過ごしていただけるよう心がけてきました。
最期のとき、ご本人様はご自宅へ戻ることを強く望まれていましたが、体調が急激に悪化し、移動が難しい状態となりました。
そのため当施設にて、ご家族様にお越しいただき、大切な方々に見守られながら、穏やかな時間の中で最期を迎えられました。
人生の最期の時間を、どのように過ごしていただくことがよいのか――
その答えは、人それぞれ違います。
私たち職員も、その都度悩み、考えながら、ご本人様とご家族様に向き合っています。
後日、ご家族様より
「いつでも面会ができたこと」
「こまめに連絡をもらえたことが有難かった」
というお言葉をいただきました。
これからも大迎は、ご利用者様だけでなく、ご家族様にとっても、
安心して大切な時間を預けていただける場所でありたいと思います。
この度は、誠にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。




