💐寄り添う夫婦の最期に想うこと
― 大迎で過ごされたご夫婦のエピソード ―
人生の最期の瞬間は、人それぞれに違います。
でも、その人の生き方や人との関わり方が、最期の姿に表れることがあります。
今回は、大迎をご夫婦でご利用くださっていたお二人の、心温まるエピソードをご紹介します。
私たち職員にとっても、「人を想うこと」「寄り添うこと」の尊さを改めて感じた出来事でした。
💐お二人で寄り添って過ごされた最期の時間
対象の方は、ご夫婦で大迎をご利用くださっていた方でした。
周囲が羨むほど、本当に仲のよいご夫婦で、いつもお互いを思いやりながら穏やかに過ごされていました。
ご入所当初は、年上の旦那様のほうがとてもお元気で、時折奥様の体調を気遣っていらっしゃいました。
しかしある時、旦那様が急に体調を崩され入院されることとなり、治療が難しいとのことで退院。
ご家族様が少し席を外されたそのひとときに、奥様の隣で静かに息を引き取られました。
それから半年後——
今度は奥様が体調を崩され、旦那様の時と同じように、ご家族様が少し席を外されたその時に静かに旅立たれました。
旦那様の時も奥様の時も、ご家族様は献身的に寄り添っておられました。
もしかするとお二人は、「心配をかけたくない」という想いから、その瞬間をそっと迎えられたのかもしれません。
お二人とも、とても穏やかで満ち足りた表情をされていたのが印象的でした。
お元気な頃から家族思いで、互いを大切にしてこられたご夫婦。
その姿があったからこそ、お子様たちも深い愛情に包まれて育たれたのだと思います。
相思相愛で、ご家族からも愛され、皆に見守られながら人生の最期を迎えられる——
私も、そんな風に「生きてきてよかった」と思える人生を送りたいと、心から感じました。
写真掲示に関して貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
早速、取り組ませていただきます。
人生の集大成である「最期のとき」を、どのようにお過ごしいただくのが最善なのか。
エンド・オブ・ライフケアはお一人おひとり異なり、私たち職員も日々「これでよかったのか」「もっとできることがあったのでは」と悩みながら、真摯に向き合っています。
そのような中、ご家族様から心温まるお言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、ご利用者様にとって「居心地のよい場所」「最期まで過ごしたいと思っていただける場所」であるよう、職員一同努めてまいります。
この度は、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
✏️スタッフのひとこと
お一人おひとりの人生に寄り添い、穏やかな時間をともに過ごせるよう、これからも心を込めてケアにあたってまいります。
