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「小規模多機能」は競争を助長するものとなるか。それとも疎外するものになるか。

 日本の介護保険制度ができて5年を経て、改正の方向が示されて、さまざまに議論がされています。その中で、小規模多機能介護については、大きな部分を占めています。小規模多機能とは、今まで広い地域で大型の(単機能的な)施設を整備してきたことを転換し(中学校区ほどの)狭い地域で(小規模でも)多機能的に、いわば地域密着型の介護が提供できることを目的とした、施設と方法を行政が推進するというもののようです。
  このことについては、私は大賛成です。高齢社会というくらいですから、高齢者は「面」として居住しているわけですから、これを「点」にして高齢者をひとつのところに集積していることは不合理なことです。高齢者の居住をそのままにした「面」で、介護のシステムをその「面」に浸透させる方法はとてもよいことだと思います。

  しかし、この制度は出発時点であるということを考慮したとしても、行政の権限(指導)が強いのではないかと危惧(警戒)する気持ちも湧いています。
  まず、権限は市町村に託されるとし、被介護者はその地域の住民に限定するとされ、中学校区ほどの地域に1ヶ所、1業者に限定されるのではないかということです。早くも、「早い者勝ち」というふうに参入業者の競争を言いたてている人もいるようです。私のいう競争とは行政庁に選ばれるための競争ではなくて、介護(サービス)を受ける側から選ばれる業者であり、サービスなのです。
  このような方向の行く末はどうなるのでしょうか。おそらく行政庁から最初に選ばれた業者が独占的に地域に浸透し、介護を受ける側の人たちは、結果として業者や施設の選択肢がなくなり、サービスの提供にも競争がなくなるのではないでしょうか。これでは日本の介護が発展するはずはありません。
 また、だれでも民主的な生活(介護)権を得るという、大きな言い方をすれば、日本国憲法にも反します。

――そうです。私がデンマークで見た施設は、あるいはこのような小規模、あるいは中規模体制が定着したものであったのではないでしょうか。(北欧の国々の介護を先進とするのは、どうも官民を問わないもののようですから)そのように考えれば、「待機者はいない(認めていない)」「入居者は施設側が、いちばんふさわしい人を選んで入居してもらう」このような発言が今になって頷けるのです。むろん、これは私がたった1回行って見聞したことをもとにして言っていることなので、どうかご・・笑知おきくださいとでもいうべきものです。
「学んで思わざればすなわち暗し、思いて学ざればすなわち危うし」という論語の一節を思いおこしましたが、私の場合はまだまだ学ぶことを先行させなければならないと思います。

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