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介護のエース、特別養護老人ホームの問題点。

 この切り口をもう少し進めてみましょう。この場合の「施設」の代表的な立場にあるものが、特別養護老人ホームです。この特別養護老人ホームは公的介護施設のエースともいうべき存在です。これに対する民間施設を探そうとすれば、有料老人ホームの「介護専用型」しかあげようがありません。あげようがないというのは、特別養護老人ホームがあまりにもエースなので、少なくとも現時点では対象として論じられないほどの差があるという事です。

  まず、特別養護老人ホームの定義としては、「常時介護が必要で、自宅では介護が困難なお年寄りが入所する」とされています。そして、ここに入所した場合の費用負担は、基本的には介護度の重い人でも約5万円程度となっています。これは介護保険施設として介護保険制度の「施設給付」の対象となるものです。したがって「住居費」がいらないとされています。
  つまり、特別養護老人ホームでは入居者は5万円程度の自己負担で住居費もかからず、「王侯の介護」を受けることができるのです。むろん介護とは病気などで体が不自由だったりする人を介抱し、看護することですから、王侯を引き合いに出すまでもなく、そのレベルは常に上質であるべきものです。

  ではここで、特別養護老人ホームの入居者の「背景」について考えてみましょう。「背景」とはその人のバックデータです。つまり、その人の年齢や住所、持っている資産や経歴、家族構成、さらには家族の資産や立場なども含まれます。ただ残念ながら、このような調査はあまりされたことがないらしく、完全な資料を収集することができません。わが国の生活レベルから想定してみましょう。
  例えば、特別養護老人ホームに入所していて、介護度が4ないし5で、手厚い「王侯の介護」を受けている男性がいるとします。この男性のバックデータを覗いてみます。すると、この男性にはそれまで住んでいた自宅があり、ほかに数世帯のアパートを持っていて、賃貸駐車場も持っています。もちろん相応の株や債券もあります。また旧自宅には、一流企業に勤務している息子夫婦が住んでいて、息子の妻は公務員です。息子夫婦には2人の子どもがいて、そのうち1人は大学を卒業して、独立をしています。後の1人は大学に在学中です。つまり息子夫婦一家は現在、充実した家庭生活を営んでいるために、介護に手が回らないという事です。そこで息子夫婦は父親に対して十分な介護ができないと判断し、父親を特別養護老人ホームに入所をさせることを決めました。
  このような家庭は現在の日本では多くあると思います。経済的には裕福な家庭といって良いでしょう。むろんこれ以上に資産を有している場合も多くあるでしょう。このようなバックデータを持っている人でも、特別養護老人ホームへ入所すれば、わずか5万円余の月々の負担で、「王侯の介護」を受けることができるのです。
  読者はそれがどうしたと言うかもしれません。しかし私は、これで良いのかと思わずにはいられません。

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